吉丸の「田原ポークまん」

  
  
   吉丸の「田原ポークまん」


家で温めて食べたり、コンビニで買う肉まんしか知らなかった私にとって、
初めて神戸で、そして上海で出会った豚まんは、衝撃的だった。
その違いは「皮」にある。もちもちしていて噛みごたえがあるのだ。
  
それと同じような豚まんを、最近豊橋で食べられるようになった。
吉丸である。
  
「皮」の違いは、使う小麦粉と発酵の度合いによるものだ。
一つひとつ、餡(あん:中に入れる具のこと)の位置に気を付け、包んでいく。ひだを整え薄板を添える。
木のせいろに入れている時間も、長くてはいけない。短くてもいけない。
それは、こだわりの塊である。

いろいろな餡があるが、私は「田原ポークまん」が好きだ。
肉とキャベツから成るシンプルな造りは、とてもヘルシーだ。
わずかに感じる生姜が心地よい。

お腹が空いた時に、ふと頭に浮かんで食べたくなる。
そんなクセになる豚まんである。
『タイガー印』に相応しい。
  

   吉丸の「田原ポークまん」